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1SWASP J140747.93-394542.6(しばしば1SWASP J140747またはJ1407と略される。以下、特記しない限り、J1407と総称する)は地球から見てケンタウルス座の方向に約420光年、離れた位置にある太陽に非常によく似た恒星である。太陽の90%の質量を持ち、年齢は1600万年とかなり若い〔。J1407は12.3等級とかなり暗い〔。 2012年、J1407のまわりに少なくとも1つ、巨大ガス惑星か褐色矮星と思われる天体(1SWASP J140747.93-394542.6bや1SWASP J1407b〔、J1407bと呼ばれる。以下、J1407bと総称する)が確認された〔〔。2015年にはこの天体に巨大な環が存在していることが確認された。 == 1SWASP J140747.93-394542.6 b == 2012年にロチェスター大学の天文学者、Eric Mamajekのチームは2007年の4月から5月の間、56日かけてJ1407の光度が暗くなることを発表した。何かの天体によって食を起こしたと推測された。後にこれは最初に観測されたJ1407bが起こした食であると報告されている〔〔。木星よりはるかに大きな質量を持っているとされているJ1407bは半径9000万km(0.6AU)に渡って広がる環を持っており、そのため「Saturn on steroids」や「スーパーサターン(Super Saturn)」〔Gigantic ring system around J1407b much larger, heavier than Saturn's 〕などと呼ばれている。周囲の小天体はJ1407bの周りを約10年(誤差を含めば3.5~13.8年)で公転していると推測されている。環の中に、J1407bから6100万km(0.4AU)離れた位置に土星に類似した隙間がいくつか確認されている。この隙間は0.8MEの質量を持つ天体(太陽系外衛星)が80個以上、存在する間接的な証拠であると考えられている。しかし、この証拠には不確実さがある〔。 J1407bはトランジット法によって環が発見された最初の太陽系外惑星または褐色矮星となった。J1407の一連の減光が2007年の間に観測された。その減光は天体の、周りに巨大な環があると想定した場合のみ一致し、J1407bの周りに環が存在する可能性が示唆された〔http://adsabs.harvard.edu/abs/2012AJ....143...72M〕。J1407bの環は9000万km(土星の環の200倍以上の大きさ)の半径を持つ〔http://www.cnn.com/2015/01/28/tech/giant-palnetary-ring-system/index.html〕。発見したチームは環の隙間を形成したのは周囲を公転している衛星だとしており、その衛星は環を構成する小天体から形成された可能性があるとしている。 地球からみればJ1407bの環は3.7ミリ秒に渡って見える。ちなみに、仮に土星がJ1407bと同じ距離にあるとした場合、土星の環は0.006ミリ秒に渡って見えるであろう。 == 出典 == 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「1SWASP J140747.93-394542.6」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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